真夏のオソロ体験:キャー、コワーッ!! 

またレジャー全開の夏がやってきましたが、人生、危険はいつもすぐそこに!

昨夏の知人の体験です。
昨年流行の「オモロ」ではなく、「オソロ」(恐ろ)です。 画像
                  【 ある有名大河上流での悲劇 】
 前編

彼女は、その日、カヌーの川下り体験に参加していました。
天気は良く、インストラクターも優しい人で、他の参加者とも息が合い、
楽しく川を下っていたのですがぁ、

突然、それが、ほんとに突然(だから、山はオソロずら)、一天俄かにかき曇り、
上空で何やら、ゴロロロ・・・・という音が・・・。

一瞬、メンバーの手が止まった。
するとインストラクターがいわく、
「こりゃ、来そうですねー。上がったほうがいいでしょう」

メンバーは、『ここまで来て、ざんね~ん』という気持ちと、
『ど、ど、どないなるの?』という疑問の入り混じった軽いアホ的表情を
インストラクターに投げかけたのでした。

「ただ、上がるといっても、ポイントで上がらないと、道路まで行けませんから、
とりあえず、ポイントまで下りましょう」と、インストラクターは冷静に言った。

一同、顔を見合わせながら、また、漕ぎ出しました。
ゴロロ、ゴロロ、音はどんどん近く、強くなって来ました。
風が吹き始め、こころなしか、水量が増えてきたような・・・。

背を丸め、無言のまま急ぐ一同の頭上は、すでに暗雲に覆われていました。
と、突然、あたりが真昼のように明るくなったとほぼ同時に、
グワワワーン!!

落雷!
右手真横の崖の上に落ちたんですと!

カヌー、初体験、ドシロウト一同、もう、漕ぐどころではない!
さすがのインストラクターも真っ青になり、叫びました。

「退避! 退避! 岸につけてー! 上がってー!」
 


雷神に睨まれたカヌーメンバーの運命やいかに!!
 後編

「タイヒー! タイヒー!」
インストラクターに命じられ、メンバーは何とか岸にカヌーを寄せました。
湖面に垂れ下がった木の枝をかきわけて、岸を上ったけれども、
谷なのだから、平らな場所はないわけで、一同、ウンチングスタイルで
斜面にうずくまったのでした。

ポツポツ、と雨が降り始めたかと思うと、たちまちどしゃぶりになって、
川は、すでにゴウゴウと音を立て始めていたです。

すると、またピッカーと、あたりが明るくなった瞬間、バッチーン!!
今度は前より、もっと近くに落ちた。
地面が揺れて、突き上げられるような衝撃!

うわー!けむり、けむり~と、だれかが叫んだ。
シュ~というような音がして、落ちたと思われるあたりから煙が立ち上がっていた。

一同、もう恐怖で引きつった濡れ鼠と化していたそうな。

すると、あろうことか、今度は対岸の杉の木も一発くらった!
これは、もう死ぬんだと一同は覚悟を決めたそうな。

と、インストラクターが、つと、立ち上がり、
「ここは危ない。すぐ、ポイントまで下る!」と叫んだのだト。

エーッ! そんな!
すでに激流にならんとしている川に、しかも、この豪雨の中を・・・。
しかし・・・ここにいては焼き鳥になるかもしれない。

焼き鳥か、ドザエモンか?!
これは、もう究極の選択だった。(ちなみに「ドザエモン」というのは水死体のことずら

「のれー!はやく、のれー!」
恐怖にかられたインストラクターの顔が稲妻に照らし出され、
彼は亡霊のように立ったまま、岸辺につながれ激しく横揺れするカヌーを指差していた。

それからは、何がなんだか、記憶が漠としていると彼女は言う。
とにかく全員、狂ったように漕いで漕いで、漕いで漕いで、漕ぎまくったそうな。

あたりは照明弾が飛び交い、爆弾が着弾し、もうもうと硝煙がたちこめた空襲のようだったと・・・。

・・・・・・・・・・・・(あ~、書き疲れてしまいました)・・・・・・・・・・

頭がはっきりしたのは、ポイントで救助され、車に乗り込んで少ししてからだそうな。
毛布で包まれた体は、まだ激しく震えていた。(恐れと寒さでだろね、ウン

ウン
)車内は真夏と言うのに、暖房が入れられ、む~んと蒸気が満ちていたとか。

一同は、力ない声で、「でも、・・・みんな・・・生きているんだよね・・」と言い合ったそうな・・・。

いやー、新聞沙汰にならなくてよかった。
山はほんとにオソロずら。
ゲストのみなさんも、夏のレジャーには気をつけるだよー。


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック